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不動産投資

オフプラン契約書のチェックポイント — サインの前に確認する8項目

執筆: ドバイ不動産編集部

オフプラン契約書のチェックポイント — サインの前に確認する8項目

オフプラン購入の実務で、日本人投資家が最も無防備になる瞬間——それが英文契約書へのサインです。 「読まずにサインした」が失敗談の定番である以上、この記事では「何を確認するか」のチェックリストを先に渡します。

砂漠リゾートの静かな庭園 サインの前に、静かに確認する時間を(UAE・2026年・現地撮影)

サイン前の8項目

# 確認項目 見るポイント
1 支払いスケジュール全体 契約時・建設中・引き渡し時・完成後の全比率と期日
2 引き渡し予定日と遅延条項 予定日に加え「遅延時に何が起きるか」の定め
3 契約譲渡(転売)の条件 完成前に権利を譲渡できるか、支払い済み割合の要件・手数料
4 面積の定義と誤差の扱い 何の面積か(内法/バルコニー込み等)、完成時の誤差の精算方法
5 エスクロー口座の記載 支払先がプロジェクト登録口座と一致しているか
6 管理費の目安と開始時期 引き渡し後いくら・いつから発生するか
7 解約・支払い不能時の扱い 途中で払えなくなった場合のペナルティと権利がどうなるか
8 仕様変更の余地 デベロッパー側がどこまで仕様を変えられる契約か

特に事故が多い3項目

③ 契約譲渡の条件 — 「建設中の値上がりを取って完成前に売る」戦略は、契約書が許す場合にだけ成立します。支払い済み割合の要件や譲渡手数料はプロジェクトごとに違うため、この選択肢を残したいなら契約前の確認が必須です(詳しくは出口戦略の記事)。

④ 面積の定義 — 日本の感覚で「専有面積」と思い込むと、バルコニー等を含む面積で単価を計算していた、ということが起こり得ます。**「何の面積に対する価格か」**を必ず書面で確認してください。

⑦ 支払い不能時の扱い — 分割払いは便利ですが、途中で止まった場合の条項は契約により大きく異なります。ペナルティの規模を知らずに「無理すれば払える」スケジュールを組むのは、物件選び以前の設計ミスです。

契約書は「交渉の場」でもある

チェックリストは「読んで安心するため」のものではありません。 気になる条項は質問し、場合によっては修正を求める——それが契約の正しい使い方です。まともなデベロッパー・ブローカーは、条項への質問を嫌がりません。質問を嫌がる相手は、それ自体が危険信号です。

強く推奨: 英文契約のレビューは、日本語で内容を説明できる専門家を挟んでください。当社は契約実務そのものを代行しませんが、RERA登録の現地専門家との橋渡しと、確認項目の日本語での整理をサポートしています。

よくある質問

Q. 契約書は交渉で変わるものですか? 大手デベロッパーの標準契約は変更余地が小さいのが実情です。それでも「変えられないと知った上でサインする」のと「知らずにサインする」のはリスク管理としては別物です。

Q. 予約金を払った後にキャンセルできますか? 予約(EOI)・予約金の扱いは案件ごとに条件が異なります。「返金されるのはどんな場合か」を予約金を払う前に書面で確認するのが原則です。

Q. 契約前に現地を見るべきですか? オフプランは実物がない取引だからこそ、デベロッパーの完成物件・周辺環境・ショールームの確認が契約判断の材料になります。視察は契約の前に入れてください。


契約の前に読むべきもう1本はオフプランと中古の比較。自分がなぜオフプランを選ぶのかを言語化してからサインへ。

※本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の契約は資格を有する専門家にご確認ください。

出典・参考

  • ・https://dubailand.gov.ae/en/eservices/approval-renewal-of-an-account-trustee-and-auditing-company/(DLD エスクロー口座トラスティ制度(オフプラン購入者保護))